スパークリングワインの商品撮影、コンセプトワーク、ポスター制作まで【グラフィックデザインの作り方 VOl.1】

プレゼンテーション:グラフィックデザインの作り方

完成した制作実績がどのように作られているのか、あまりお伝えする機会がありませんので、そのまま記録するプレゼンテーション「デザインの作り方」。
クライアントと協力会社にお願いし、今回は、スパークリングワインのポスターをご紹介します。

今回の完成品 ポスターと販促ツールです

グラフィックデザイン ポスター

グラフィックデザイン 販促ツール

まずは、お問い合せ頂くことから始まります。

まずは、お問い合せください。

問題解決のお手伝い

まずはお問い合せください。
OPENGATEは、単独で問題解決を行うノウハウがあります。
企画だけ、デザインだけ、販促だけ、媒体だけ。
そういった縦割りのプロダクションではなく、
小さいながら、プロジェクト全体を見てご提案できる、総合デザインコンサルティング事務所です。
こちらのフォームからお問い合せを受け付けていますが、もう少しお付き合いください。

check point

  1. 何を必要とするか、よりも、何をしたいか?を明確に。
  2. 大規模なプロジェクトより小規模・低予算が得意。
  3. 代理店を通さないので、質が高く素早いレスポンスが期待できます。
  4. 4.インターネットと紙、ロゴ制作の同時進行もご相談ください。

最初のお打ち合わせ

最初のお打ち合わせ

場所

お打ち合わせの場所や方法に決まりはありません。お客様の現状に合わせて行います。
時間は最低でも1時間は見てください。けっして退屈はさせないと思います。

ご用意いただくもの

グラフィックデザインの対象は、商品やサービス・お店の広告。会社案内・パンフレット。POP。名刺。フライヤー。看板など様々です。
具体的な制作内容が決まっていなくても、サービス・商品の特徴が分かる資料、予算、期日などがあった方が、より発展的なお話が出来ると思います。

制作ディレクターとの打ち合わせ

OPENGATEには営業マンはおりませんので、制作を担当するディレクターとはじめから直接打ち合わせになります。
話がダイレクト。実際の制作に関する内容にも、その場で可能な限りお答えできます。また、無用な営業トークや世間話で、お客様の貴重な時間を浪費いたしません。お客様も出来るだけ、意志決定の出来る方、全体を把握されている方の打ち合わせの参加が、効率よくスタートを切るポイントです。

check point

  1. 基本は直接面談ですが、メール・電話・Skype等の利用も。
  2. お打ち合わせには、意志決定できる方の同席が重要です。
  3. 代理店の下請け的お仕事はお受けしません。
  4. 初回お打ち合わせは基本無料です。(遠方での面談の場合は応相談)

今回のケース

対象の商品

打ち合わせの場所

横浜市内のファミリーレストランでお待ち合わせ。

広告する商品の概要

新しいブランド。新しい商品の立ち上げ。
オーストラリア産の赤いスパークリングワイン。シラーズ種というブドウが原料。

制作物の目的

飲食店、おもにナイトクラブなどで使用するポスターと、接客テーブルに置いて商品を訴求するためのPOP広告。
形状やサイズも含めた提案を求められています。

お客様の要望

商品の納期:出来るだけ早く欲しい。
予算:POP 1点の単価で要望があり。
仕様:テーブルの上に置く物なので邪魔にならない大きさ。
その他:商品名は「ENZO」ですが、「宴蔵」というキャッチコピーはどうでしょう?というご提案あり。

check point

  1. 予算・スケジュールの提案。
  2. POPの仕様の提案。
  3. デザインは特に指定なし。
  4. キーワード「宴蔵」(使うかどうか?)

打ち合わせ資料の公開

打ち合わせ資料の公開
打ち合わせ資料の公開

実際に打ち合わせ時の手書きメモです

お話を伺いながら、その場でアイデアを確認したり、お客様の話からイメージしたヒントをメモとして残します。
この段階で既にデザインを始めていると言ってよいでしょう

check point

  1. 打ち合わせの内容がデザインを生む基礎になります。(とても重要)
  2. 正確なお見積・スケジュールは、後送します。
  3. お見積を確認してから、正式に契約するか、ご判断ください。

作業前の下準備

POPの仕様案

POPの仕様案

予算や実際の使用方法を考慮して、いくつかのパターンをご提案しました。

御見積書の提出

御見積書の提出

POPの仕様と数量等による費用の違いを明記した御見積を提出し、内容決定のための資料として使って頂きました。

ガンチャートによるスケジュールの作成

ガンチャートによるスケジュールの作成

デザインの案件は、「提案」→「確認」→「修正」→「再提案」というサイクルが続きます。
いわばお客様との共同作業。共通の目標達成のためには、スケジュールには特に気を遣っています。
グラフィックデザインの場合、印刷工程が入るので、スケジュールは前倒しで進めます。

商品撮影

商品の撮影

商品の撮影

実物をお借りして撮影。
今回の商品の特性上、POPとポスターに使用する写真のクオリティが非常に重要になる、という判断をしました。
そこで都内のプロカメラマンに依頼し、ディレクター立ち会いの下、スタジオでの撮影風景です。

テスト

テスト

ライティング等のセッティングを行っているところです。
今回は1点の撮影でしたが、クオリティにこだわり、半日掛かりました。

撮影終了

撮影終了

撮影終了。
デジタルデータの加工を依頼して撤収します。
デザインの作業はひとますダミーの軽いデータを使って進めます。

デザインコンセプト=基本方針 を決める

コンセプトとは

コンセプトとは

広告デザインの場合、どうやって商品をPRしていくのか?がポイントになります。
またデザインのテイスト(雰囲気)をどうするか?と言うことも、ほぼ同時に検討します。
そうして決まった方針をコンセプトと呼びます。

コンセプト

コンセプトとなるキーワード

様々な条件を考慮して導きだしたコンセプトは、以下の通りです。

コンセプト

  1. 既存ブランドと価格で競合 → オリジナルな印象を与えたい。
  2. 商品の単価から、プレミアム感は必須。
  3. 商品の特徴 → 赤いスパークリングワインである事を印象付ける。
  4. 説得力より、インパクト重視!。
  5. 「宴蔵」と「ENZO」を結びつけ、デザインに落とし込む。

POPデザイン案 A

デザインA案

1.デザインA案

「宴」を強く意識し、「和」テイストを強調。
シンプルなグラフィックで洗練された印象を目指しました。

デザイン案

2.デザイン案 パターンに合わせて断裁

実際に立体化を行いテストします。
横のフタが付くタイプと付かないタイプの両方を試しています。

デザイン案

デザイン案

3.実際に立体化してテスト

この段階で初回プレゼンテーション。お客様の印象と意見を伺いました。

新たな課題

  1. 赤が鮮やかで、やや高級感に欠ける。
  2. 「和」テイストがストレート過ぎる。
  3. 横のフタは、コストと組み立てる手間を考えて付けない方を選択。
  4. 黒いグラフィックも見てみたいとの要望あり。

POPデザイン案 B

デザイン案

1.デザインB案

A案での課題を見据えて変更したグラフィック案です。
背景の「真っ赤」を実際の商品に近づけた「ディープ&クリアな赤」に変更。
背景色に合わせて、文字色も金色風に変更。ボトルを取り巻くようにフレアを敷いてみましたが、ビールぽいグラフィックになってしまった感じがします。
黒バージョンも作成。このままでは重くてインパクトがありません。オリジナリティにも欠ける印象です。

新たな課題

  1. ディープ&クリアな赤は悪くない。
  2. 黒はこのままでは平凡すぎる。
  3. ボトルを取り巻くフレアは、スパークリングワインには合わない。
  4. 全体的にインパクトが落ちている。

ポスターデザイン その1

デザイン案

デザインA案

ポスターは基本的にPOPと同じコンセプトでしたが、そのまま拡大してもインパクトに欠けると判断。
それでも全く違う要素を加えたり、別のコンセプトを持ち込む事は、相乗効果を期待できなくなるのでNG。
ひとまず印象を大きく変えない範囲で、「お」っと思わせるグラフィックを探ります。

デザイン案

デザインB案

ポスターも、POPと同様にディープ&クリアな赤へ変更。さらにボトルの並びについて試行錯誤しています。

カブト

見つけたモチーフ

「宴蔵」というキャッチフレーズを生かしながら、オリジナリティとプレミアム感。
落とし所を探りながら見つけたのが「カブト」。この佇まいと空気感がぴったりだと閃きました。

POPとポスターデザイン 最終案

ポスター最終案

ポスター最終案

そうやって辿り着いたグラフィックがこちらです。

POP最終案

POP最終案

クライアントに対しても、「海外から逆輸入した日本語」的ニュアンスがかなり受けがよく、POPも同様のグラフィックスで進めることになりました。

デザインのポイントまとめ

  1. 既存ブランドのトーン&マナーを追うことはしたくなかった。(一番簡単、効果もそこそこだが、決してオリジナルを超えることはない)
  2. 単にPOPとしての機能だけでなく、ブランディングの一翼を担えるクオリティを持たせたかった。
  3. 「宴蔵」というキーワードを生かしながら、諸条件をクリアできるグラフィックに仕上がったと思う。
  4. 「SHOGUN」「NINJA」「SAMURAI」と同じニュアンスで受け入れられるであろう想いを込めました。

完成したポスターとPOPはこちら。

素晴らしい仕事をさせて頂いた、サンクチュアリ 新楽さん、
撮影にご協力頂いたアドインパクトスタジオ 梅原さんに、
この場を借りて御礼申し上げます。